問題ギャンブルとカジノ対策を考える

ギャンブル依存症 知ってもらう大切さと、その影響。

2016年4月20日 コメントする

ワンネスグループの三宅です。

今夜から、東北は仙台市に出張です。
5月22日(日)に開催されます「依存症を知るセミナー」の広報やネットワーク構築も含め、たくさんの方にお会いする機会を頂いています。

仙台は、私にとって関係浅からぬ場所。

隣県の福島に長らく住んでいましたが、その時も、ギャンブルをするためにわざわざ仙台へ行くこと数え切れず。都会というだけで、なんだか勝ちやすいような・・・、そんな気がしていただけですが・・・。

多くの人を巻き込み、傷つけました。その時のことや、どのように克服へと至ったかなど、ひとりでも多くの方に経験をお伝えできればと思っています。セミナーは私だけではなく、アルコール依存や薬物依存を克服していったワンネスグループスタッフによる体験発表もあります。

今回の仙台セミナーでは、シンガーソングライターの高橋佳生さんに本当に多くの手助けを頂いています。高橋さんは、十数年前に仕事をご一緒させていただいたご縁があり、その後、私が依存から脱却するさまを見守っていただいた方のお一人です。普通では考えられないくらい、有難いことです。また、高橋さんのSNSの友人の皆さまにもセミナー情報を拡散いただいています。この思いにこたえるべく、問題を抱えるご本人やご家族に、当日は少しでも参考になるような内容にしていきます。

 

依存に苦しんだ「経験」。
依存を克服していった「経験」。
その物語は人それぞれ。

最近よく見聞きする、元力士のギャンブル依存症の体験談も、そのひとつ。
元力士、しかも人気力士というネームバリューゆえに、マスコミに取り上げられやすいのは当然のことで、しかし、彼の体験談がひろがればひろがるほど、それが世間の考えるギャンブル依存症者の「原型」というか「基準」になる危険性をはらむと考えます。

私は、彼のように総額5億円もギャンブルにつぎ込んでいません。
しかし、私は、自分のことをギャンブル依存症者だと認めています。

ただ、私が依存症のことを知らず、回復手段も知らなかったときに、彼の体験談を聞いたならどう感じたでしょう。「なんだ、使った額が億くらいじゃないと、依存症じゃないんだ・・・。自分は違うな。」

依存症者の間で、これを「違い探し」と呼びます。
違い探しをする人が、回復手段に繋がるか否かのラインにかなり多くいて、違い探しにより回復のスタートが切れなかったり、すぐ社会資源とのつながりが切れてしまう人が多いということ。依存症回復支援の世界にいる方や、当事者グループに参加している方なら、よくお分かりかと思います。

借金の額の大小に関係なく、自身の生活に支障が生じているならば、ギャンブルを控えるか止めるか選択する必要がある。ご本人やご家族に知っていただきたい事のひとつですし、わざわざ5億円という金額を大見出しにする、マスコミ側の伝え方も考えなければならない点だと思います。

そして、依存からの克服の経験について。
現に克服された方や、その過程にいる方であれば、「自分なりの回復」を身をもって感じていると思います。

お金を持たないようにすること、ギャンブルに近寄らないこと、ヒマな時間をつくらないこと。
これらも克服手段のひとつでしょう。
現に、元力士はこれらを続けることでギャンブルを止めているそうです。

 

私も、止めはじめた時はそれに近いことをしました。
しかし、今は違います。

お金を持っていても、持っていなくても、ギャンブルしない選択が出来る。
遠ざかろうという考えが実はギャンブルに囚われている。その不自由さからの解放。
わざわざ忙しくせず、自分を磨き、癒し、視野やつながりが広がる方向へ時間を使える。

これらが可能だとしたら、どうでしょう?

ワンネスグループの施設では、依存からの克服について、その人の「心の中」に丁寧に光をあてるため、自身の感情についてより良く知り、内面を育てていく、「エモーショナルリテラシー」をプログラムの中心に据えています。なぜなら、初めは単なる楽しみだったギャンブルが、いつしか自身の生きづらさを癒し、心の穴を埋めるものになっていたからです。だから、様々な問題を起こしてもギャンブルをどうしても手放せなかったといえます。

参考までに、ワンネスグループのホームページから、プログラムに関連するページを挙げます。

■ワンネスグループの特徴
http://www.oneness-g.com/feature.html
■「アミティ」との協働による依存症治療共同体トレーニング
http://www.oneness-g.com/amity/
■マンガ小冊子でもプログラム内容が分かります。
http://www.oneness-g.com/books.html

 

自分をより良く知り、育てていく中で、振り返ればギャンブルをしない日々が流れている。

自分軸が構築されて、以前であれば依存症者にとって危険であるとされたことも自由にできるようになる。自分で勝手に作り出していた自分の枠を超え、可能性が無限に広がっていく感覚のなか、ギャンブルに出会う前よりもっと幸せな人生を歩んでいくことができる。

これが、私が感じている「私なりの回復」です。

もちろん、ワンネスグループのプログラムも、数々ある克服方法のひとつです。
様々な考えがあります。それでいいと思うのです。

 

危ないと思うのは、ネームバリューのある方をギャンブル依存症者のアイコン的存在として過度に扱うことで、ギャンブル依存という言葉がその方とワンセットになり世間に伝わってしまう可能性があること。その結果、ギャンブル依存症者が同じような見られ方をし、克服の方法が限られているという印象を与えかねないということ。

そして、回復への扉を開こうとしていた人たちが、自ら扉を閉じてしまう可能性があるということ。

依存症を知ってもらうことは大切なのですが、その影響についても目を向ける必要があります。

 

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★ワンネスグループセミナー(関西・東海・東北地区 4月・5月開催分情報)★
参加費無料/当日のご参加可能です。
終了後、相談も受け付けます(人数に限りがありますのでご了承ください)

<大阪・大阪市>4/23(土)13:30-16:30
ドーンセンター 中会議室2(大阪府大阪市中央区大手町1-3-49)
「止めたあとの生き方」

<奈良・奈良市>5/10(火)18:30-20:30
エルトピア奈良 小会議室3(奈良県奈良市西木辻町93-6)
「依存症と’生きづらさ’」

<三重・四日市市>5/13(金)13:30-16:30
四日市市市民交流会館 第4会議室(三重県四日市市本町9-8)
「生きづらさから生きやすさへ」
※後援:四日市市/三重県精神福祉士協会(順不同・敬称略)

<福島・郡山市>5/22(土)13:30-16:30
郡山市民文化センター 第3会議室(福島県郡山市堤下町1番2号)
「生きづらさ」から「生きやすさへ」

<宮城・仙台市>5/23(日)13:30-16:30
生涯学習支援センター 第2セミナー室(宮城県仙台市宮城野区榴岡4-1-8)
「生きづらさ」から「生きやすさへ」

<愛知・名古屋市>5/27(金)13:30-16:30
ウィルあいち セミナールーム5(愛知県名古屋市東区上堅杉町1)
「女性の依存症と回復」
※後援:愛知県/名古屋市(順不同・敬称略)

<兵庫・神戸市>5/28(土)13:30-16:30
兵庫県中央労働センター 202号室(兵庫県神戸市中央区下山手通6-3-28)
「ギャンブル依存症」

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