初めまして。
この度一般財団法人ワンネスグループの矢澤代表にブログを開設する機会をいただいたことに感謝いたします。
私が矢澤代表と出会ったのは、大学院生の時、依存症の回復施設を調査研究させていただいていた時でした。
今では看護師の国家試験の問題に依存症の看護、自助グループ、民間回復施設について出題されることが当たり前となっています。しかし、私の世代、またもっとベテランの世代は依存症についての正しい知識をほとんど学ぶことなく看護職者になっていました。当然私もその中の一人です。
依存症と初めてかかわることになったのは、20代の時に臨床においてアルコール依存症(ARP)の看護師を2年間担当していた時からでした。そもそも、依存症についての知識は乏しく、興味すらありませんでした。
しかし、関わっていくうちに、回復につながらずなくなっていく人の多さに「私の行っていることはこれで良いのか?これが本当なのか?」と思うようになっていきました。2年間の担当を消化不良のまま終えてしまったことに反省の気持ちが強くなってきました。
その後、依存症看護から離れてから、国際的に依存症回復の主役となっている治療共同体のこと、治療共同体が日本にはないことなどについて文献をみてやっとたどり着き、勉強をするようになっていきました。その後、依存症の回復について何が必要なのかしっかり研究したいと思い、10年臨床で働いた後、大学院へ進学しました。
私のように依存症について理解していなかった人間が、あえて依存症とかかわることが出来たのは、とても意味のあることだったと今となっては思います。
拙い文章での自己紹介で申し訳ありません。今後も何卒 よろしくお願いいたします。
(先日、大阪で開催された「ギャンブル依存症と予防」の緊急セミナーにて)