依存症経験者の視点で「生きやすい」社会づくりを目指す ONENESS GROUP ワンネスグループ

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2019.03.15

駅前に立ってみて感じたこと。

先週は奈良にいる時間が長く、週末は正月以来の連休を取ることが出来ました。

久しぶりの連休なので、久しぶりに家族で近所の店のモーニングへ。
地元の朝採り野菜に自家製ドレッシング、そして焼きたてのフォカッチャが良い感じです。



ここは窓からの眺めが最高で、この日は雪をかぶった二上山が見えました。
店の庭ではヤギを飼っていて、なんとものどか。なごみます。



先週の金曜日、セレニティパークジャパン奈良のメンバーと共に、施設近くの駅前で街頭募金を行いました。


奈良県共同募金会の「ぴ~すぺ~すプロジェクト」のひとつとして『依存症体験談集の制作ならびに発行』を採択いただき、1月から3月末までの期間で募金活動を行っているのですが、先日、おかげさまで目標金額を達成することが出来ました。


スタッフの森田君を筆頭に、他のスタッフたちも様々な機会を通じて何度も声かけをしてくれました。その声かけに応じていただき支援してくださった皆さま、本当にありがとうございました。



目標金額に達したので、街頭募金を実施しないという選択肢もあったのですが、予定通り行いました。ちなみに来週火曜日(3/26)は、隣町にあるショッピングモールにて、ワンネスグループとしては期間中最後の募金活動を行う予定です。



もちろん、より多くのご支援を頂くことで、体験談集を一冊でも多くお届けできるのは間違いありません。

しかし、あえて街頭募金を続行した理由は、それだけではありません。
募金会の「ぴ~すぺ~すプロジェクト」という‘仕組み’を使って、街ゆく皆さんに対して依存症への理解を訴えることが出来ている。
この仕組みに感謝し、プロジェクトの大きな意義を知って欲しいという思いもあります。


そして、私たちが街頭に立つ意味。

依存症や依存症者が「理解されていない」と悲しんだり怒ったりするだけではなく、街ゆく皆さんに少しでも「理解してもらう」ことに出来る限りの努力をする、チャレンジをする。
とても小さな行動ではありますが、お互いの顔と顔が見える良さを感じています。

先週の街頭募金は夕方の忙しい時間に実施したのですが、私たちの話に耳を傾けてくださる方、自転車で通り過ぎた後戻ってきて募金をしてくださった方、頑張ってと声をかけてくださった方など、本当に勇気付けられました。

「人情」は上っ面の言葉を超えて、心に届きます。その思いに応えるべく、私たちは依存症脱却の希望を乗せた体験談集を多くの場所に届けていきます。



依存症は複雑な問題だ。一筋縄に解決とはいかない。

依存症当事者(本人や家族)で自身の課題に取り組み始めた方は、その事を身に沁みて感じていると思います。私もそうです。
一方で、世の大半の皆さんは、依存症の「一筋縄ではない」部分をテレビや新聞などを通して目にすることが多い。その結果、依存症についての捉え方が形作られていく。

そりゃあそうだ、そんなものだと思います。
私は、身の回りの問題や社会の問題に対して偏った見方をしている部分が多いです。報道や噂のようなものを鵜呑みにしたり、声が大きくもっともらしい事を言っている人の言葉を鵜呑みにしたり。さらに、自身の生育歴のなかで培われた物事の見方の影響も当然あるでしょう。それが他者や社会との間で明確な問題にならなければ、その見方に特段の疑問を抱かずに生きていく・・・我が事ながらそう思います。

もし、世の中の多くの人たちの依存症に対する見方が、似たような過程を経て形作られているのならば・・・丁寧に伝えたいのです。
依存症には解決はある、ということを。
自身の内面を探り、真の意味で幸せに生きていくための行動を取り続けていけば、結果的に依存から解放される。
そのメッセージを街頭で、私たち経験者が発することの意味を考えます。

別に依存症者の代表を気取りたいわけではありません。もっと大きな声を出すことができる方が依存症関連の世界には沢山います。
私たちに与えられた役割を、なぜ与えられたのかをじっくり考えながら、これからもその声を大切にして発していきます。


※私のギャンブル依存症経験についてはこちらをご覧ください。
https://www.oneness-g.com/Psychiatric_Social_Worker/?p=279


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 【ギャンブル等依存症に関する支援スキルを学ぶ】
「国際カウンセラー認定プロセス」「援助職向けワークショップ」大阪・横浜で開催
https://oneness-g.com/blog/archives/9378


ワンネスグループでは、国内におけるギャンブル等依存症対策に寄与するため、米国から講師を招いて「ギャンブル等依存症カウンセラー認定プロセス」ならびに「ギャンブル等依存症 援助職向けワークショップ」を大阪・横浜にて開催(それぞれ逐次通訳つき)いたします。 

ギャンブル依存症についての国際カウンセラー認定プロセスは3月末から計6日間(座学トレーニング部分/補講対応あり)、大阪と横浜を会場に実施。また、援助職向けワークショップは3月29日(金)大阪・4月4日(木)横浜で開催します。 

今後ますます必要とされるギャンブル依存に関する支援スキルを学ぶチャンスです。年度末あるいは年度始めの時期ですが、宜しければご参加ください。 

◆詳しい内容・お申し込み方法などは、こちらをご覧ください。
https://oneness-g.com/blog/archives/9378