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心身のウェルビーイングを高める

ワンネス・
ホースセラピー

馬と過ごす温かなひと時が、
自分自身とのつながりを深める。
孤独を解消し、自己実現に向けて
歩み出す力に。

大きくてやさしい瞳、艶やかで美しい肢体、その表情を眺めるだけで心が穏やかになる馬。馬は古くから人間との関わりが深く、かつては生活のパートナーでした。

今、その馬の力をかりて、心身のウェルビーイングを高めるホースセラピーが、医療や教育、スポーツレクリエーションの面で高く評価され注目をされています。

馬は動物の中でも特に情緒水準が高いといわれ、人との精神的な交流が可能です。

ヨーロッパ発祥のホースセラピーは、その方に内在するストレスを軽減し、自己肯定感を高めるなどの心理的効果が期待されます。

また体幹やバランス感覚の強化など、身体機能の回復効果が著しく高いと評価されています。

ホースセラピーホースセラピー

うつ病、不安、ADHD、行動障害、依存症、トラウマ、摂食障害、健康障害、解離性障害、アルツハイマー病、認知症等に有効であることが、研究によって明らかに。※1

ホースセラピー
ホースセラピー

馬との触れ合いのなかで人間社会での気づきを得られる方も、馬に乗ることで健康な身体づくりへの意識が高まる方もいます。

ホースセラピーを通して馬の温かみに触れ、馬との関係性を育むことで心が癒され、健康な身体づくりへの意識が高まる様子が顕著です。

馬たちから得られる癒しやエネルギー、馬との絆の深まりが、人生に課題や問題を持っている方の生き直しの原動力になっています。

また私たちは馬との共生を目指し、ホースセラピーが人と馬の新しい未来を描く一助になることを願っています。

専門家からのメッセージ

東京農業大学農学部准教授
川嶋 舟

Profile

東京農業大学農学部准教授。獣医学博士。医療、福祉、教育などの領域で、動物を利活用する動物介在療法の研究に従事し、特に馬を介在動物として用い、社会復帰のための支援をする「乗馬療法(ホースセラピー)」を専門とする。さらに担い手が不足する農業分野と介護を受ける人の就労場所が不足する福祉分野とが連携することで新たな事業をつくり出す「農福連携」によって、就労での自立が困難な人のための働く場所をつくる就労支援カリキュラムの開発にも尽力する。

作業療法としての
ホースセラピーの効果

ホースセラピーは、古くから人間とともに活躍してきた馬の世話や乗馬を通じて、社会との関わりや自分らしい居場所を見つけるために必要なことについて「気づき」を得られるカリキュラムとして知られています。

今、ホースセラピーは、馬との関わりが深い世界中の地域で行われています。日本在来馬をはじめ、古来より、日常生活の中に馬がいた日本でも、様々なところで取り組まれるようになりました。

ホースセラピーは様々な呼ばれ方をします。時に「乗馬療法」などと呼ばれることもあるため、乗馬を中心としたカリキュラムであるとイメージされがちですが、実際には馬のブラッシングなどのお世話、厩舎の掃除、馬場のボロ(馬糞)取り、馬のエサづくりなど、馬とのふれあいすべてがセラピー活動に含まれます。乗馬に至るまでをしっかりと行うカリキュラムも少なくなく、作業療法の1つとして位置づけることができます。

ホースセラピーには、身体的な効果、心理的な効果、社会的な効果が期待できるとされ、実に幅広い方々が対象となります。これらを複合的に組み合わせて結果を得られることから、様々な生きづらさを抱えた方が、社会に居場所を作り、自立を目指すプログラにも効果的であると考えられています。

ホースセラピーカリキュラムに定期的に参加することによって、身体的な障害がある方は日常生活でのQOLが向上したり、発達障害をお持ちの方が自分自身の理解を深められたり、また家族や周りの方との関係が改善されるなどの例が報告されています。

馬との関わりを通して学ぶことは実に多く、生きづらさを抱えている方だけでなく、今を生きるすべての方に心や身体、社会の中にある自分や他者への気づきがあり、生きやすくなるカリキュラムがホースセラピーといえるでしょう。

ホースセラピーのスタイル

ワンネス財団自社ファームでのホースセラピーでは、クライアントは思い思いのスタイルでひと時を過ごします。

馬の食事の準備や厩舎の掃除、ブラッシングやライディングなど、その日にできることをスタッフと相談しながら行います。

馬を眺めているだけでも、そのかわいい仕草に心が開放されるという方や、大きな馬に最初はおっかなびっくりといった方もいらっしゃいます。

それぞれのスタイルを尊重しながらセラピーを重ね、自然と自己認識が深まり気づきが得られるように展開しています。

ホースセラピーで
期待できる16の効果

信頼関係の構築力の醸成

ホースセラピーの第一歩は、馬を信頼し、そして自分自信を信頼することです。馬と信頼関係を構築できた経験は、他者を信頼できなくなったクライアントの心を癒し、新たな関係と信頼の構築に力を与えます。

不安の軽減

人間と動物の相互作用に関する研究では、馬との接触によって人の不安が低下することが明らかになっています。とはいえ馬は大きな動物です。自分より大きな動物に最初は怖さを感じる方もいます。スタッフや専門家のサポートや回数を重ねることによって、徐々に心を開いていきます。

抑うつや孤立感の減少

抑うつは多くの場合、仲間からの拒絶や孤立に起因すると言われています。無条件に受け入れてくれる馬と触れ合うことで、他者とのポジティブな関わりに踏み出す気持ちが生まれ、結果的に抑うつや孤立感が改善されます。

マインドフルネスの実践

ホースセラピーにおいて、クライアントは「今、ここ」に存在し、心静かに、自分の内側に意識を向け、完全に没頭することを学びます。まさにマインドフルネスが体現された状態です。馬はとても敏感で、相手の感情を素早く感じ取り、それを鏡に映すように表現し相手に返します。このフィードバックループとマインドフルネスの実践によって、クライアントはポジティブな「在り方」を学び、認知や感情に変化が生まれます。そのことが、不安、トラウマ、強迫観念、衝動性、感情のコントロール、その他の精神的な問題の解決へと繋がっていくのです。

自尊心の向上

新しいスキルの習得やそのための努力はクライアントの自信を高めます。自然の中で、競争的ではない、評価の伴わないプロジェクトに取り組むことで、自信や自尊心が向上し、新しいことにチャレンジする力が育まれます。

衝動のコントロール

ホースセラピーは、衝動や感情のコントロールに悩む方にも多大な効果をもたらします。馬と落ち着いてコミュニケーションをとることで、感情認識、感情/衝動の調節、セルフコントロールのスキルが養われ、過敏性、焦燥感を軽減し、協調性を向上させます。

自己効力感の向上

チャレンジングで目標が明確な活動における成功体験は、イニシアチブや課題解決力を養い、自己効力感を向上させます。「やった!」という気持ちが、無力感に取って代わり、様々な物事に前向きに取り組む力を与えます。

ポジティブなアイデンティティの醸成

馬とセラピストが作り出す場で過ごすことで、次第に「自分は受け入れられている」「好かれている」と実感するようになります。やがて馬との間に絆とも呼べる関係性が生まれ、自己認識やアイデンティティも肯定的なものへと変化していきます。

コミュニケーション力の向上

大きな動物とうまくコミュニケーションをとる方法を学ぶことで、直感力、自分の心地の良い場所から一歩踏み出す力、そして忍耐力が養われます。感受性豊かで敏感な馬と関わることで、自分自身の感情や行動により意識的になり、対人関係における非言語コミュニケーションの重要な役割について、大きな気づきを得ます。

自然と共に成長

ホースセラピーによって、クライアントは新しい視点で自然を捉えるようになります。新たな方法での自然との関わりによって、自然の美しさを体感し、喜びやつながりの感覚を発見したり、取り戻したりします。屋外でのセラピーが自然で穏やかな形で実践されると、その効果は更に高まります。

自己受容

多くの場合、馬と関わり始めたばかりの時は、何か恥ずかしい失敗をしてしまうのではないかという不安を抱きます。しかしすぐに、馬との関わり方は人それぞれだと学び、他者と自分を比較することをやめて自分の内側に生まれる心地よさに焦点を当てるようになります。このプロセスを経ていくと失敗への不安は軽減され、自己受容感が高まっていきます。またホースセラピーを経験することで、「何かができるようになることは旅のようなもの」と理解し、旅の様々な場面で自分を受け入れることが、レジリエンスを養うために大切であることを学んでいくのです。

ソーシャルスキルの向上

ホースセラピーを通して、適切なコミュニケーション(非言語コミュニケーションも含む)、他者からのフィードバックの受け取り方(良いものもそうでないものも)、人間関係の互恵性、アサーティブネス(自他を尊重した自己表現)、イニシアチブ、他者との結びつきを学びます。これは、社会的に孤立状態にある方や引きこもりがちなを、より開かれた適切な場所へ連れ出す大きな原動力になります。馬とポジティブな関係性を築くことが、他者と親しくなり、信頼関係を築き、互恵的な社会の一員として生きていくことに必要なソーシャルスキルを練習する機会を与えてくれます。

アサーティブネス(自他を尊重した自己表現)の獲得

大きな動物と向き合うことは怖さを伴います。しかし、このことがクライアントにしっかりとダイレクトに自分の思いを相手に伝える方法を学ぶ機会を与えます。明確なコミュニケーションが求められるチャレンジングな活動において、馬は自らイニシアチブを取り、クライアントが明確に思いを伝えるように促していくのです。クライアントはそれらを通して、実際の人間関係で求められる、自分のニーズや感情をしっかり相手に伝える力を獲得していきます。

安心できる領域の実感

馬との間に築かれる健康的で、安全で、尊重し合える関係が、支配や対立といったトラウマ的な対人関係を経験したクライアントに癒しをもたらします。自分より大きな肉体と力を持つ馬が、自分の感情を繊細に感じ取り、安全で互いを思いやる領域内で自分と関わることを学びとり、安心できる領域を実感します。

創造性と自発性の醸成

社会の中で生きづらさを感じている方は、感情的な抑圧、硬直、落ち込みに苦しみ、自発性を失っている場合があります。創造的で自発的で遊びの要素を持つホースセラピーは、クライアントの自発性、創造性、遊びを楽しむ力を回復させます。

新たな視点と与える喜びの獲得

特定の馬と思いやりの関係を築くことで、クライアントは社会や家庭以外の場で愛着の持てる居場所を獲得します。馬の世話を通して、与えること、育てること、つながることを学び、葛藤や自虐的な考え、否定的な感情、くり返し沸き起こる不安を脇に置いて、安全で思いやりのある関わり合いに注意を向けることができるようになるのです。