依存症経験者の視点で「生きやすい」社会づくりを目指す ONENESS GROUP ワンネスグループ

依存症相談ダイアル0120-111-351受付 月曜〜金曜10:00〜17:00依存症相談ダイアル0120-111-351受付 月曜〜金曜10:00〜17:00
  • HOME>
  • 経験者目線のギャンブル依存対策~何が問題なのか?何が必要なのか?

2019.10.24

目前の問題にとらわれるか、本質に目を向けるか ~貝塚市での講演から~

時折雨が強く降る天気の中、講演で大阪府貝塚市へ行ってきました。

地域の子育てネットワークの勉強会に講師として呼んでいただき、インターネットゲームを中心とした依存症について一般的な事柄から依存の背景、脱却や予防についてまでお話ししました。




勉強会の冒頭で、司会者さんが広報で使用されていたというキャッチコピーを紹介してくださったのですが、その言葉に感動しました。

「子どもだけではなく、私自身も心配…」

大抵は、子の行動を何とかしたいという視点に終始しますからね。大半の講演会や勉強会でも質問はその点について。今回の勉強会は、親自身のことについても考える機会にしたいという意図もあったそうで、素晴らしい!と感じました。

親が四六時中スマートフォンをいじっていたり、いつの間にかゲームに耽っていたりというのはよくある事で、その姿を見て子が育ちネットやゲームに問題を抱えるに至ると、親は自身のことをさておき、子の問題にとらわれる。

「私のこと?大人なんだから!仕事なんだから仕方ない!」
でも、そんな事情を子は知る由もないわけで・・・。


私自身、仕事が休みの日にもスマートフォンが気になって仕方がない、どのような連絡が入るのか気になって仕方ないという時期がありました。
娘と一緒にいるのですが、気もそぞろ・・・。

その姿を妻が見て一言。
「タカ(私のあだ名)は、家にいるんだけど、いないよね。」

まぁ、最初は受け入れられませんでした。
だって、仕方ないじゃないか!と・・・。

そうキレ気味に思いながらも娘を見ると、そうだな、何だか気をつかっているようにも見える。娘に気をつかわせちゃいけないな。
思い切って(でも今でも若干、気になりながら)、家族でいる時はスマートフォンを脇に置いて、思いっきり「家族との今」を楽しむようにしました。

自己満足かもしれません。時に「パパいや!」と言われる時もありますが、そんな姿もそっくりそのまま受け止めながら(苦笑)。

インターネットゲームに、そしてギャンブルやアルコール、薬物などに依存していくのは、その使用によって「安心」を得たいから。
裏を返すと、今が安心ではない。その対処行動として、まやかしだと分かっていながらも、依存対象の使用にとらわれていく。

その結果生じる問題・・・生活習慣の乱れや、不登校、成績の悪化などにどうしても目が行きがちで、その問題をどう抑えるか、修正させるかに視点が行ってしまいます。

時に、「ゲームがあるから、子どもたちに問題が起こる!」「規制しろ!」との声が上がる事もあります。ゲーム会社側の責任がゼロではないのはもちろんですが、彼らの責任を追及することのみで、目の前の子の抱える問題は解決するでしょうか?


「今、子どもさんがいる、この場が安心かどうか?」

私がお話する最後には、いつもこの事をお伝えしています。
そして、安心を作っていくために親が自身のことにも注意深く目を向けているのか?

子どもの問題を云々する前に、わたし自身はどうか?
わたし自身は生きづらいか、安心しているか?
わたしはわたしの感じていることを表現しているか?
わたし自身は本質的に正直か?

これを考え始めることは、一部の親にとっては、とても大変(面倒)なことだと思います。私はそうでした。
なまじギャンブルや酒を止めている、それだけでは見えてこない自身の「生きづらさ」にも直面しなければならないことは、実にパワーの要る事だというのが私自身の経験ですし、それは今後も様々な状況の中で遭遇するのだと思います。

そんな事を見ぬふりして、講演で偉そうな事をベラベラ喋る事も出来るでしょう。
しかし、自身の家族が真逆の状態であれば、何の意味もないなぁとも思うのです。

私は、単にそこへ居るのではなく、しっかりと存在していたい。
そして、できるなら娘と、心でつながりたい。


※私のギャンブル依存症経験についてはこちらをご覧ください。
https://www.oneness-g.com/Psychiatric_Social_Worker/?p=279

▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

 【山形、宮城、福島の皆さまへ「依存症を知るセミナー」のお知らせ】

今回は11月9日(土)の山形市をスタートし、仙台市、郡山市に伺います。
(参加無料/セミナーのみ参加の場合は事前予約不要)

各会場とも、午前の部はご家族や援助職者の方を主な対象として、
「家族が知りたい解決につながる3つのパターン」をテーマに、
午後の部は様々な立場の方にご参加いただけるセミナーで、
「依存脱却の道のり5つのプロセス」をテーマに開催します。
午前・午後ともに、セミナー終了後は個別相談に応じます(各4組限定/要事前予約)。

《個別相談 予約》
電話 0120-111-351(月~金 10:00-17:00)
メール info@oneness-g.com

◆詳しい内容・会場については下記URLからチラシをご覧ください。
https://oneness-g.com/pdf/touhoku_seminer_201911.pdf

◆仙台市では、依存症家族会「ワンネスファミリーグループ仙台」を定期開催中です。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://oneness-g.com/ofg/index.html

▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

 【大阪・横浜 「依存症・ひきこもりのための 家族の関わり方講座」を11月からスタート】

※大阪会場午前クラス キャンセル待ちです。
※横浜会場 残席わずかです。

~新しい「家族の関わり方」始めてみませんか?~

◎依存症やひきこもりの本人の方と同居している。
◎本人との関わり方に悩んでいる。
◎本人の行動を変えさせたいがうまくいかない。
◎そもそもどう接していいかわからない。
◎本人の意欲を上げて、回復へと進めたい。
◎本人のことが気になってしまい、自分のことがおろそかになっている。

このような悩みを抱えているご家族の、回復の一歩目として「家族の関わり方講座」を開講することとなりました。

横浜会場1クラス、大阪会場2クラスで、各全10回の講座を実施。さらに担当カウンセラー制の個別カウンセリングもセットで提供します。

当事者本人の治療・回復へのモチベーションを高めるとともに、症状の改善を目指せるようなコミュニケーションを目指していきます。そして何より、参加者の方々がより良く生きていくための考え方・関わり方を学んでいく講座です。

どうしたらいいか分からず、行動に移せないでいるご家族の皆さま、より良い関わり方を一緒に学んでみませんか?

◎横浜会場
日程:全て火曜日/14時~16時
11/5,11/19,12/3,12/17,1/7,1/21,2/4,2/18,3/3,3/17
会場:ワンネスグループ横浜オフィス

◎大阪会場
日程:全て金曜日/①10時~12時または②14時~16時
11/8, 11/22, 12/6, 12/20, 1/10, 1/24, 2/7, 2/21, 3/6, 3/27
会場:ワンネスグループ大阪オフィス

⚠️大阪①は、キャンセル待ちです。
⚠️横浜会場は、残席わずかです。

◆費用:50,000円(税込55,000円)
※講座受講料と個別カウンセリング(1時間×3回)を含む。
◆定員:各クラス10名

<お問い合わせ・お申込み>
TEL: 045-264-4365 (月〜土 10:00-17:00)
メール: yokohama@oneness-g.com
※「参加希望クラス(横浜、大阪①、大阪②)」「お名前」「連絡先電話番号」をお伝えください。
※こちらからチラシをご覧頂けます。
https://oneness-g.com/pdf/kakawarikatakouza2019

☘️ワンネスグループウェブサイト「依存症でお困りのご家族の方へ」
https://oneness-g.com/family/index.html