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- 経験者目線のギャンブル依存対策~何が問題なのか?何が必要なのか?


2015.09.14
問題ギャンブルとカジノ対策を考える(2)緊急セミナー開催しました
ブログをご覧のみなさま、こんにちは。
精神保健福祉士の三宅です。
先週土曜日、大阪にてギャンブル依存症を「予防」から考える緊急セミナーを開催しました。
「酒やタバコ、公営競技の制限年齢引き下げについて提言を検討」
という報道を受けての緊急開催でしたので、果たして参加頂けるか心配でしたが、
新聞の地方版にて情報を取り上げて頂き、また、SNS広報のお手伝いを笠原久代さんに
して頂くなど、ご協力のおかげで様々な立場の皆さまにお越しいただきました。
セミナー冒頭では、増井麻依子先生に他分野の予防教育の事例として、
大学内での喫煙や受動喫煙対策についてお話しいただき、
私たちからは、海外における問題ギャンブル対策の事例として、
7月に視察したアメリカNCPG、シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズの取組みを紹介しました。
また、ワンネスグループの利用者(SPJ奈良、名古屋)に対して行った緊急アンケートの結果も報告。
「予防啓発の仕組みがあったら自分は依存症にならなかったか?」という問いに、
とてもそう思う:1、まあそう思う:1、あまり思わない:20、全く思わない:6
自分の事としては予防啓発の効果が無いのでは・・・という考えが大半を占めた一方、
「ギャンブルについての予防啓発を10代の人たちに向けて行った方がよいか?」という問いに対しては、
とてもそう思う:19、まあそう思う:6、あまり思わない:2、全く思わない:1
と、一問目とは逆の結果が出ました。
SPJ奈良のスタッフ(ギャンブル依存症の回復者)からも、
過去、親に連れられてゲームセンターやギャンブル場に行く事があったので、
若いうちからギャンブルについての予防教育があれば良かったかも知れない
と経験を話してくれました。
今回は、ギャンブルではほとんど手付かずである「予防啓発」の必要性についてお話ししましたが、参加いただいた方からは「具体的な予防策を聞きたかった」「うつや発達障害などとの重複性についても触れて頂きたかった」など、ご意見を頂きました。
必要性の啓発だけではなく、今後はその具体的中身についても触れられるよう、専門家の方に協力を頂きながらセミナーを予定してまいります。
さて、依存症は若者だけの話ではありません。
中高年の方の依存症についても、最近メディアで取り上げられ、
ワンネスグループの相談ダイアルでも幾つも電話が寄せられています。
今週水曜日(9/14)の夜18時半から、大阪市のドーンセンターにて
中高年の依存症と回復をテーマに「依存症を知るセミナーin大阪」を開催します。
相談事例に見る中高年と依存症の関係性
施設利用者の体験発表などお送りします。
どうぞお越しください!
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