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- 私たちにも助けが必要だった~依存症問題を抱えたご家族の物語~
2017.02.15
ギャンブル依存症者の父親として(4) /あざらし
週2回開かれる、家族向けの自助グループのミーティングには、ほとんど参加しました。
その場で私は仲間から無条件に受容され無条件で受け止められ、自助グループのミーティング会場は私にとってかけがえのない「居場所」になりました。私の分かち合いは堰を切った水のような勢いでした。続けて参加していくと、封印してきたものが外へ解き放たれていくさまが体感できるのです。
少しずつ私自身の問題が整理されてきました。次に私がすべきことは口を閉ざし、人の話を聞くことです。ここに至るまでには時間がかかりました。一段落と言おうか話し尽くしたと言おうか、とにかく、とてつもなく時間がかかったような気がします。
やがて余裕を持って人の話を聞くことができるようになりました。ミーティングに新しいメンバーさん、仲間が入ってきたこともあるかもしれません。このような悩みを持つ人は自分だけではないことがわかりました。新しい仲間の話を聞いていると、以前の自分が目の前にいるような気がします。当事者のすること、そしてその影響を受けている家族のすることは全く同じなのです。他のミーティング会場に参加しようが、はたまた県外のミーティングに参加しようが変わりません。
最近、ある支援者の方がいわれたことを思い出します。「話す」ことは「放つ」ことを語源としているそうです。繰り返し話すこと、外に出すことで問題が見えてきます。しかし、次の段階へと進まなければならないと考えました。
「自分ばかりが話している時、新しいものは何も私に加えられない。・・・唇を閉じて、耳を開かなければならない。」とのアドバイスをある本でも知りました。
<つづく>
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