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- 私たちにも助けが必要だった~依存症問題を抱えたご家族の物語~
2016.11.20
ギャンブル依存症者の父親として(3) /あざらし
(ブログ編集部より)
ギャンブル依存症者の父親である、ペンネームあざらしさんが、回復に向けた過程で感じられた事を綴ります。
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彼のギャンブルを止めさせるために、私たちがしてきたことをお話しします。
時系列的にきちんと整理してお話したいのですが、話が前後することをお許しください。
市の保健課の窓口にも相談に行きました。
「子供が給料が入るとすぐパチスロにすっ飛んで行き、あっという間に給料を全部使い果たしてしまう。なんとかパチスロを止めさせる方法はないものか?」
「では、専門の精神科医さんが相談に乗ってくれます。来週の木曜日が先生の相談日で保健所が会場です。相談に行かれてはどうでしょうか?」
もちろん、藁をもすがる思いで日々過ごしている私には躊躇はなかった。
相談日に家内と二人で保健所に出かけた。15分ほど遅れて医師が来たがその時、医師がどのようなことを話したかは全く記憶にない。その医師の上から目線で高圧的なもの言いしか記憶にない。胸が締め付けられるようなショックを感じた。これも駄目だ。
もはや頼るべき所はないのか。しかし私にも反省するところは多々あった。たった20分か30分の話し合いで、すべてが解決するはずもなく、魔法の杖を一振りすればたちどころに目の前の霧が晴れるはずもない。やはり時間のかかるものだ。
パチスロを止めさせるのは難しいのか。やはり保健課さんの紹介で、地元にある依存症回復施設のセミナーにも参加した。アルコール依存症当事者の話やギャンブル依存症当事者の話を聞いたのちに施設長さんと話をした。
「底つきさせないとね。本人には病識を持たせないと治療が始まらない。」
私には理解不能だった。底つき・・・。病識・・・。
私の経験と考え方を超えた何かがあるのだろうか?
再び頭に鉛の重しと霧がかかり始めた。
(つづく)
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