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2016.09.22

ギャンブル依存症者の父親として(2) /あざらし

(ブログ編集部より)
ギャンブル依存症者の父親である、ペンネームあざらしさんが、回復に向けた過程で感じられた事を綴ります。
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私は自分でも不思議なくらい饒舌に話した。

私が彼に今までしてきたこと。そして彼が私にしてきたこと。
話し始めたら止まらなかった。次から次へと言葉が私の口から湧いて出た。
しかし、メンバーたちは静かに聞いてくれていた。

ひとしきり機関銃のような私の話を聞いたのちに
「依存症は病気なんです。」のメンバーの言葉を聞いて私は口をつぐんでしまった。

「病気?」

彼の行動が病気の症状であること。
メンバーはそのひとつひとつの彼の行動が腑に落ちていたのだ。

それから週1,2回のミーティングに通い始めた。
ミーティングの最後にメンバー全員が声を合わせて話す”平安の祈り”のなかのフレーズ・・・
「自分に変えられないものを受け入れる落ち着き!」に共感をおぼえて行った。

私は私の力で彼を何とか変えようとしてきたのか?

通帳を預かって彼の金銭管理をしてきたこと。
彼の行動に目を光らせてきたこと。
とても胸がざわつく日々を過ごしてきたこと。
病識を持つこと。

これが私の出発点となった。

(つづく)