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- 私たちにも助けが必要だった~依存症問題を抱えたご家族の物語~
2016.09.29
【新】薬物依存からの回復を信じて ① /ペンネーム トマト さん
(ブログ編集部より)
本日より新しいエピソードがスタートします。
薬物依存症者の男性の母親である、ペンネーム トマトさんが、ご本人との関わりから感じられたことを綴ります。
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42年前、丸々と太った子どもが生まれました。
この子がお腹の中で八か月を迎える頃、長男と二男がほとんど同時期に病気になり、2人一緒の病室にしてもらい、長男は4ヶ月間、二男は20日間の入院生活が始まりました。
長男、二男ともに健康児でしたが、この日を皮切りに数年間病院とは縁が切れず、長男はその後食事療法で、自然食品のみの生活が数年間続くことになり、これは大変でした。
後に、次男に異変があらわれる。高熱が続き原因不明の後遺障害が残り、この子の治療や訓練は、一生涯続くものでした。
お腹の子供は毎日、家と病院の往復で気分の沈みがちの私を元気づけるかのようにお腹をポンポコ、ポンポコと蹴り「元気にしているよ」と知らせてくれているようで救われていました。
三男は元気で病気知らずでしたが、家庭の事情で1歳にならない時期に保育園に預けることになりました。朝9時から夕4時頃迄でしたが、泣き叫ぶ息子を先生に託し部屋を出るとき、私も一緒に涙を流していました。(今この文を書きながらでも当時の事を思い出し胸が痛み目頭が熱くなって涙がでる。辛かった、本当に辛くて,辛くて、自転車を漕ぎながら、何度涙を流したことか・・・)
帰宅してもゆっくり抱きしめてやる心のゆとりも、なかったように思います。しかし、三男はたくましく元気で風邪をひいてもすぐ治り、健康そのもの元気な子供でした。
このころの三男は幼いながらも「母親は自分のものではない」と、感じていたのでは・・・。
私は二男にかかりきりでした。主人の両親と同居していたので、私以外の人に甘えていたように思います。成長をしていくにつれ、我が家のムードメーカーになりました。二人でよく遊び、兄の真似をしたり自分のお気に入りのつなぎの服を着ては、お尻フリフリダンスが得意で踊る姿が今でもはっきりと私の脳裏に焼き付いています。
30年後、この息子に薬物問題が発覚するとは・・・・・・。
生活が一変し、悲惨で毎日が地獄で恐ろしい十数年間をなすすべもなく、暗い暗いトンネルのなかにいるようでした。
夢も希望も笑いも全てがなく、顔を合わせると、あれもこれも私たちのせい、何もかも家族のせい家族が悪いと・・・こんな調子の言葉を吐くものだから、主人、長男、私、三男と、家中に罵声が飛び交う状態で、話し合うことなど出来ない日々が続きました。
息子はいま施設に入寮して、1年9か月。
回復の道へと歩み続けてくれると信じて、私も自分の回復のために、家族の自助グループや勉強会と通い、いつか家族の再構築くが訪れると信じていつの日か家族全員が笑顔で話せる日が来る事を願っています。
(つづく)
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