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- 私たちにも助けが必要だった~依存症問題を抱えたご家族の物語~
2015.10.26
「生きていてくれてありがとう」~娘との物語~ いのうえよしこ(第一回)
娘の薬物の問題が発覚したのは、娘が21歳の時でした。
それも娘の口から告げられ初めて知ることになりましたので、
それはもう、青天の霹靂。いろんなことが頭の中を廻りました。
どうしよう。犯罪者になってしまう。
誰にも相談できない。
誰かに知られたらどうしよう。
何で?何で?
あんなに優しく頑張り屋さんだったのに、きっとそそのかされて使用してしまったに違いない。
環境を変えればすぐ止められるのでは?
私が何とかしなければ・・・・!!
私は当時、自分が共依存だとは全く理解しておらず、娘にとって最強のイネイブラーとなり、
すぐに自助グループに繋がることができたにもかかわらず、その後狂気の3年間を過ごしました。
手を放すと死んでしまうんじゃないか?世間の闇に沈められ行方が分からなくなるのではないか?
女の子だから手放すなんて無理でしょ?そんな思いが頭から離れることはありませんでした。
そんな私は「愛を持って手を放す」を理解すること、実践することがとても困難でしたが、
仲間とプログラムに助けられ、私は手を放す勇気をもらい行動に移すことができました。
まもなく娘はガーデンに入寮でき、回復の道を歩み始めました。
その過程をメッセージとしてお伝えしていければと思います。
今年の12月でクリーン3年。
27歳になった娘に「生きていてくれてありがとう」と伝えることができました。
少しずつですが、自分の生き方を変え、今までの自我を手放すことが出来るようになってきたことに感謝しています。
今は2人の間の境界を守りつつ彼女の生き方を認め、お互いの人生を生きる。
そんな親子の関係の再構築に取り組んでいる私です。
よろしくお願いいたします。
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